イッセー尾形さん

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芸というのは、誠に難しいものである。

つい先日、アマチュア落語家さんによる寄席があった。

その中に、「百面相」と自称している方がいらっしゃった。

ほんとうによく表情の動く方で、落語というより全篇、顔芸であった。

見ている方も最初は笑っていたが、だんだん顔芸だけでは笑わなくなっていった。

というより、飽きていったのだろう。

ぼくは、師匠や先輩に、もっと顔の表情も動きも大袈裟にと指摘される。

で、その勉強のために行ったのだが、かえって見ない方がよかったと思っている。


鏡を出して来て、変顔などしたりして見たが、ぼくの顔はどうにも面白くない。

そういう芸は合わないと諦めた。


その点、この方の表情はまことに様になっている。

雲霧仁左衛門では、悪役の商人を演じていらっしゃったが、最後悪代官に捨てられて死ぬところは哀れを感じた。

悪のむこうに人間の悲しさが見える、それが芸の奥深さなんだろう。

ということで、リスペクトを表して、イッセー尾形さん。




















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