大福マル~福敬登(ふくひろと)~

ドラゴンズ抑えの三人衆、大福マル。
その二番目が、福投手なのだが、この方が祖父江より先に投げることが多い。
そういう意味では、福大マルが呼称としては正しいのかもしれない。
この人も実は、相当苦労して今日の立場にある。
JR九州からドラフトでドラゴンズに入り、一時期は肩を痛めて、育成選手にまで落ちた。
だが、山本昌から引き継いだ背番号「34」を再び背に負って復活し、今季花開いた、そんな感じである。
野球の勝敗はピッチャーが作ることが多い。
まず、先発ピッチャーが、負けていても僅差で6回まで試合を作って行ってくれないといけない。
イニング前半に大量失点するようでは、まず逆転はない。
で、重要なのが、後ろの7~9回までのイニングである。
ここで失点しない抑えの鉄壁なリレーが出来上がれば、6回までにリードしておけばいいということになる。
事実、ドラゴンズは昨日の横浜戦までに、6回終了時点で勝っていれば34連勝を記録している。
いかに「大福マル」が安定しているかという証拠である。
かつては、阪神に「JFK」と呼ばれた三人衆がいた。
抑えの三人衆がいるかどうかは大きな違いである。
だが、なかなかできないものらしい。
まず、三人ともコントロールがよくなくてはいけない。
次に、度胸がよくなくてはいけない。
強打者が出てきた途端、打たれまいとフォアボールを出すような度胸のない投手はプロには向かない。
福は、ピンチになると、ふつうのピッチャーはたいがい青ざめた顔をしているが、この人は、こうしてボールを頭の後ろに軽くぶつけて少し微笑む。
「なにやってんだ」とでもいうような表情である。
この人がこういう表情をしているときは、だいたい大丈夫だ。
ここという打者を三振に切って落として、ピンチを切り抜けてくれる。
恐怖に打ち克つ勇気の残っている証拠だ。
抑えの三人衆は、登板するたびに、今日は打たれるかもしれないという恐怖を押し殺しているはずだ。
祖父江が目つきが悪くなるのもそのせいだろう。
ピッチャーというポジションは、花形だけに人間性がもろに出るポジションでもある。
この記事へのコメント
シーズン終わりには必ず引退や戦力外通告でプロ球界を離れる選手が出ます。
寂しいのですが、それも仕方のないことです。
一度でもプロ球団のユニフォームにそでを通すことができただけでも幸せ過ぎることなんですから。
ましてそこそこ活躍して、他人からは羨ましすぎる年棒で、飯を食えたのでしたら、もう十分楽しんだと言えるはずです。
ドラゴンズの選手も今季はいろんな人が戦力外通告を受けるんじゃないかと思います。
同じ顔してますよね
要らぬ四球をバンバン出す前ストッパーとは大違い
だもの、たまに打たれても許せちゃいます。
今、この三人のパターン①しかないけど
他の投手も含めたいくつかのパターンがあると
ますます盤石に、チームの体力もさらに上がると思います
大福マルの予備軍に、もう一つ別パターンがあるといいですよね。
鈴木博志くん、まだイップス病が治らないんですかねぇ。
佐藤ゴン博なんてどうでしょうね?
打たれて、震えちゃう奴は救援には向かないですからね。
拭く選手、確かに同じ顔していますけど、よーーく観察すると、左ほほがぴくっと動きます。
それが、薄ら笑いしているように見えるときはやってくれます。