イーピン、ロン!

ぼくらが学生の頃は、大学生の遊びというと麻雀だった。

麻雀の話をしだすと、一冊、本が書けそうなくらい色んな話がある。

ま、その中からベストテンには入るエピソードをいくつかご紹介しよう。

麻雀を知らない人には、ちんぷんかんぷんになると思うので、ここでお引取りいただいて結構です。

麻雀は、おおむね徹夜になる。

一度、東大のI君が友達の家に入り浸ってリレー麻雀をしようという。

メンバーが交代できるようにと6人が集まり、2,3抜けで、食事したり仮眠したりして麻雀を続けた。

どれくらいやれるかという実験だったのだが、これが意外に続き、一週間やりっ放しだったことがある。

誰言うとなく「もうやめようか…」というのでやめて、下宿に帰ったら、おばさんにすごい勢いで怒られた。

あんまり帰ってこないので、心配になって警察に捜索願を出したというのである。

警察には電話して事なきを得たが、その日、近くの銭湯に出かけてびっくりした。

ぼくの写真が貼ってあって、「ご存知のかたは…」と下宿の家の電話番号が書いてあった。

オレは犬じゃないって…!

もう一つ。

ある時、麻雀が終わって、ぼくとYくんはすぐに眠れずにこたつに足を突っ込んでしゃべっていた。

すると、先に寝ていたS君が大きい声で寝言を言った。

「あ、そのイーピン、ロン!!!」

ぼくが聞いた。

「え?役は何?」。

するとすごく嬉しそうな顔をして、「国士!」と言った。

このS君には、もうひとつ忘れられないエピソードがある。

じつは、彼が一度、それはきれいな手を上がったことがある。

ピンズばっかり、これをタテチンというが、3ピン~6ピンで、345のアンコウが3枚づつ並んでいるものだった。

いわゆる、タテチン、3アンコウ、3レンポーという手で、ドラが6ピンだった。

その6ピンをツモ和了りした。

ぼくは、外野で高みの見物だったからすぐ気がついたが、俗にいう4暗刻単騎待ちという手で倍役満だ。

またすごい手を上がったものだと思ったら、彼はいきなり指を折り出した。

「タテチン、3アンコウ、3レンポー、タンヤオ、ドラドラ…」………、「数え役満だぁ」と。

一緒にやっていたY君たちは気がついていたのだろう。

「おい、数え役満だって」、そう言って、そそくさと点棒をだした。

「ね、ね、それにしてもきれいな手だと思わない?」、S君は崩すのが惜しそうだった。

次の半チャンに入ってすぐ、彼が、「あれっ、さっきのってさぁ…」って言い出したがもう遅い。

Y君が「もう精算済み。終わり、終わり。死んだ子の年は数えないよ」と歌うように言った。

S君は、よほどショックだったのだろう、急に元気がなくなって、この後チョンボはするわ、余計払うわでビリをとり続けた。

最後にもう一つ。

大学の近くの雀荘で、最終時間の講義まで時間があるからといって、卓を囲んだのだが、日ごろの不心得を麻雀の神様が怒ったのだろう、いきなり、リャンシになり、3ハン縛り、4ハン縛りとどんどんきつくなり、結局誰も上がれなくなったことがあった。

西ニュウくらいならあるよと思われるだろうが、東南西北、その次の西まで行った。

みんな嫌になって、半チャンで終わって帰った。

半チャン、スコアゼロというのはこの時だけの経験になった。

バチが当たって、ぼくはこの課目を落とし、この年の後期は単位を拾うのにものすごい苦労をした。

麻雀もやり過ぎるといけない。

まぁ、この他にもいろいろ思い出す。

九州に帰省した時、台風一過の中友人の果物屋の2階で卓を囲み、停電してもろうそくをつけて続け、朝帰ろうとしたら、一階部分が見事に床上浸水していた。

N君のオヤジさんの怒ったこと。

茫然とするN君を置き去りに、逃げるようにして、全員その場を立ち去った。

九大に行っていたS本は、どうしてもこの日一回はトップを取りたかったのだろう。

「リーチ、シャー、タンヤオ、ドラいちバンバン」と叫んで、トップを取った。

52でもひっくり返らないことを知っての狼藉であった。

「シャー、タンヤオ」って何?

ぼくが気がついたがこれもコールが遅かった。

まだまだあるが今日はここまでとする。

くだらない話ですみませんでした。

お疲れ様でした。







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