「嫌われる女たち」-1

「泉ピン子」。

「下品」とか「うるさい」、「やりたい放題」などと酷評されている。

でも、ぼくはそこまで言われる筋合いではないと思っている。

泉ピン子の女優人生では、なんといっても「おしん」の母親役が大きい。

ぼくは、こういう、この人じゃなくちゃという役を引き当てた人は、それで女優として功成り名を遂げた人と思うべきだと思っている。

例えば、オードリー・ヘップバーンの「ローマの休日」がそうだ。

だけど、人生は長い。

一回、一世を風靡してもその後の生き方が問われる。

ただ、そういう人は割り引いてやってもいいんじゃないかと思うのである。

泉ピン子は、若い頃、ずいぶん先輩諸氏にいじめられたらしい。

なかなか覚えられない長台詞を、相手役の先輩がわざと間違えて何度も初めから言わされたりしたらしい。

そういう苦労の末に大女優になった人だ。

だから、橋田寿賀子の作品に彼女は欠かせない人になったと聞く。

実際、「好楽」の女将さんは泉ピン子じゃなければ、あの好演はなかったと思うのだ。

嫁、姑問題をリアルに語るには、あの辛気臭い困り顔と最後は曲げない自分勝手さがなくてはならないものだった。

多分、彼女が嫌われている最大の理由は、彼女のバラエティーの際のふざけ方にあるんじゃないかと思う。

ここまで、芸能界で生き残るのに、蹴落とされ、踏みつけられしてきた経験が、反動で出ているのだろう。

そういう黒い経験は性格をゆがめる。

「嫌われる女たち」、トップバッターは「泉ピン子」にしたが、ぼくはこう思っている。

彼女はわざと嫌われている、と。

嫌われることで、「エネルギー」を得てきた人生だったんだろうと。

だから、泉ピン子を嫌う女性たちは、よほど恵まれた人生を送って来たか、自分にはそういうゆがんだ一面はないと頑なに思い込んでいるかのどちらかである。

もう一度、彼女の功績と比較して、それでも嫌うかよくよく考えてほしい。

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