人生と時代

人の人生はさまざまだが、やはりどんな人生だろうが、帳尻は合うようになっているように思う。

名古屋に転勤してきたO君が、無事3年の任期を終えて帰京されることになったという連絡を受けた。

東京時代、同じマンションにいて夫婦共々仲良くなったという御縁の方だった。

ゴルフ天国の中部地区で、ますます腕を磨かれたらしい。

「わが町可児」を見に来てくれた、唯一の昔からの友人だった。

東京の自宅で夫の帰りを待ちわびていた奥様は、さぞかし安堵の胸をおろされているだろう。

彼も一見、大企業で順調に出世し、苦労のない人生に見えるがいろんな苦労をしたことを聞いた。

そんなに人生いいことばかりあるわけはない。

名古屋に来た当初も、着任早々東日本大震災の影響で大変な舵取りをされていた。

見た目以上に胃の痛い思いをされていたと推察する。

出航直後、いきなり嵐にあったようなものだ。

でも、なにはともあれ無事乗り切って、栄転される。

実におめでたいことだが、こうして時代は何気に過ぎていく。

残念ながら、次の「わが町」は観に来てもらえないと思う。

ここから先、お互いどんな人生を歩むのかは分からない。

よかったり悪かったりを互いに味わうのであろう。

60数年を経て、いろんなこともやり過ごしてきたのだからもういい加減慣れてもよさそうだが、それでも嫌なことに会うと凹む。

お互いじつは弱いよねぇ、というのが二人の共通意見だった。

弱い自分を叱咤激励しながらこれからも生きていくのだろう。

人生の帳尻はきっと合う。

神様の計算に狂いはなかろう。





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