徳川夢声

徳川夢声.jpg



チャップリンなどの作品の中で、サイレント・トーキーの作品名が出て来る。

その時代のことを知っているはずもないのに、サイレントと言えばぼくは必ずと言っていいほど、この人を思い浮かべる。

徳川夢声さん。

母がひそかなファンだったのだろうか、家にもこの方の本が数冊本棚に並べてあった。

「わたしは知っている」とか「宮本武蔵」とか。

朗読サークルを主宰している立場の者として、ぼくが好きな朗読は、この方と宇野重吉、森繁久彌だと言っている。

この頃の方たちの朗読は、なんとも言えない味がある。

アナウンサーが朗読を披露するが、だいたい味がない。

ぼくの似顔絵みたいなものだ。

上手ぶってるだけで、面白くもなければ、円熟の重厚さもない。

いろんなトライを重ねて、挙句に本格に戻ってきた人のそれは、厚みがある。

何の工夫もない、ただの本格志向は概ね薄っぺらい。

徳川夢声さんのような言葉がくっきりとした輪郭を持っている、そんな芸風には憧れ続けている。
























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この記事へのコメント

2021年05月11日 07:08
多分ラジオではこの人の声は聴いていると思いますが、どんな話だとかは覚えていません。 ラジオ深夜便でアナウンサーに依る、朗読を時々聞きますが、話に引き込まれてしまいます。本を自分で読むより楽ですね。
ごろー。→What's up?さん
2021年05月11日 11:45
確か、この方の「宮本武蔵」のレコードがあったはずです。

間の置き方が実にお上手です。

何とも言えない朗読です。

それだけで、聞き比べれば、総じてアナウンサーの方より役者さんの方がうまいと思います。
「深夜便」は、雑念がないから聞いてしまいますね。
jisei
2021年05月11日 17:13
ラジオで育ったものとしては徳川無声は外せないですね、それに最近まで頑張っていた樫村治子さんですね。
gatten-shochi
2021年05月11日 22:55
 名前は存じ上げております。
でも、その活躍となると記憶の遥か彼方にあるような、ないような…

サイレント映画はオーケストラ付きで上映されていたそうです。
今、DVDなどで観ると、当時のスコアで演奏されているのかどうかは分かりませんが、音楽が流れてます。
でも日本では弁士が、活弁士って言うでしょうか、粗筋や会話を弁じて上映されていましたが、トーキーの時代に職を失うことに…
徳川̥夢声も、その流れの方ですよね。

 ところで活弁付きのサイレント映画は、とても観やすいです。
サイレントでも十分楽しめるのですが、尚一層面白くなります。
SF映画のルーツとも言われる「月世界旅行」が活弁付きで放映されたことがあって(有料の衛星放送)観たのですが、とても分かりやすかったです。
もちろん当時の活弁ではありません。
女性の活弁士でした。
有名な方だったと思います。
ごろー。→jiseiさん
2021年05月12日 01:52
>樫村治子さん

存じ上げております。
「わたしの本棚」の方ですよね。
ぼくは、どっちかというと「お話出てこい」の方の印象が強いですかね。

徳川夢声さんの「宮本武蔵」は、現代文の講談ですよね。
いまでも聞きほれます。
ごろー。→gatten-shochiさん
2021年05月12日 02:02
ぼくは、一度だけ本当の弁士さんがやる活動写真を見たことがあります。
もちろん、もうその頃は普通の映画が見れた時代だったのですが、何かの催しでやっていたのを見ました。
板妻のチャンバラ映画だったのですが、大笑いしました。

昔はこうだったのだろうなと思ったのですが、紙芝居を楽しむような一体感がありました。