イッセー尾形さん

イッセー尾形.jpg



芸というのは、誠に難しいものである。

つい先日、アマチュア落語家さんによる寄席があった。

その中に、「百面相」と自称している方がいらっしゃった。

ほんとうによく表情の動く方で、落語というより全篇、顔芸であった。

見ている方も最初は笑っていたが、だんだん顔芸だけでは笑わなくなっていった。

というより、飽きていったのだろう。

ぼくは、師匠や先輩に、もっと顔の表情も動きも大袈裟にと指摘される。

で、その勉強のために行ったのだが、かえって見ない方がよかったと思っている。


鏡を出して来て、変顔などしたりして見たが、ぼくの顔はどうにも面白くない。

そういう芸は合わないと諦めた。


その点、この方の表情はまことに様になっている。

雲霧仁左衛門では、悪役の商人を演じていらっしゃったが、最後悪代官に捨てられて死ぬところは哀れを感じた。

悪のむこうに人間の悲しさが見える、それが芸の奥深さなんだろう。

ということで、リスペクトを表して、イッセー尾形さん。




















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この記事へのコメント

2021年01月23日 10:46
いつもいい味のおじいさん、おじさん役をやっていますね。
昔、昭和天皇の役の映画をみましたが、軍服の天皇が背中が丸い天皇になっていく苦悩を本当に上手く演じていたのを思い出します。
jisei
2021年01月23日 15:44
イッセー尾形、佐藤B作、なにをやらせても器用にこなす、便利な役者さんだと思いますね。
ごろー。→What's up?さん
2021年01月23日 16:35
あ、その映画見た覚えがあります。
だけど、題名が出てこない。

まさに、人間天皇を演じられたんでしょうね。
だけど、いつも思いますが、人間観察力が半端じゃないですよね?
演技が上面だけじゃないところが一流役者の面目躍如たる部分なのでしょう。
ごろー。→jiseiさん
2021年01月23日 16:37
そういえば、佐藤B作さんって、最近見ないなぁと思って調べました。

胃がんで何回も入退院していらっしゃるみたいです。

やっぱり、健康じゃないといけませんね。

お互い気をつけましょう。
2021年01月23日 16:45
寒中お見舞い申あげます。

イッセー尾形さん、大好きです。芸の振り幅の大きさ、すばらしいと思います。

だいぶ前ですが 横須賀での公演を拝見しに行ったことがあります。
ライトを薄暗く落とした舞台の端で、メイクし、衣装を着替えていく様から観客の皆さんに見せてくださいます。

扮装が済みスポットライトがあたった瞬間、別人になりきるイッセーさん。お見事!としか言い様のないスイッチの切り替えの速さ、芸の巧みさを、間近で見せていただいた日の感動は今でも忘れられません。

おからだご自愛くたまさいませ。
ごろー。→小枝さん
2021年01月23日 23:02
うわーーーーっ、すごいですね。
イッセー尾形の公演をご覧になった、もうそれだけでよだれが出そうです。
芝居仲間の女優さんが、彼の独り芝居を見たようで、ことあるごとにその話を聞かされました。
ほんとうに、スイッチが切り替わるように別の人になるんですってね。

やはり、ステージ芸術は、一流の人のを見ないといけませんね。