祖先の話

母が死の床にあった約72時間余、病室の横の通路にある長椅子で親戚の方たちとおしゃべりをした。

喉を鳴らしながらの呼吸を繰り返す母のそばにずっと座っているのは結構な難行だったからだ。

欠かさずお見舞いに来てくださる親戚の方たちも徐々に決まって行った。

中には、最初、よく知らない親戚の方もいた。

でも、同じ時間を共有しているうちに、すぐさま打ち解けて話せるようになった。

話すことは、過去のいろんな思い出からルーツの話になり、知らない祖先たちの話であった。

母が旅立った後、ぼくは聞いた祖先たちの話を書き残そうと思っている。

江戸時代から明治、大正、昭和とわが祖先たちも激動の時代を生き抜いてきたのである。

まさに、ぼくが今日、生きているのもこうした祖先あってのことである。

もちろん、概念的にはわかり切ったことであったが、詳細はまったくと言っていいほど知らなかった。

ぼくは、ぼくなりのファミリーヒストリーを書き残そうと痛切に思った次第である。

こんなことを思うようになった、そのことが年老いた証拠なんだろうが、でも大事なことだと思っている。

人の一生は長いようで短い。

いろんな祖先たちの毀誉褒貶が今日のわが身につながっている。

母は、苦しい息の下でそのことも教えてくれたんだと改めて思っている。








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この記事へのコメント

まだこもよ
2015年04月12日 20:17
私も最近「祖先」の事を調べてみたいと思っていたんですよ…まさに兄弟?
2015年04月13日 10:05
同じ兄弟でも祖先はずいぶん違うだろうけどね。
でも、案外、びっくりするような事実があったりして。
想像するだけでも楽しいよね。
こも弟とは絶対どこか共通点があるはずだから。

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