家族葬

最近は、家族葬が多いようだ。

ここのところ、ぼくの知人などでお葬式がいくつか出たが、全部家族葬であった。

社会的な関わりのある方のお葬式はそれなりの葬儀をしないと困るのだろうが、ま、ふつうは故人と関係の深かった家族親戚でこじんまりと見送りたいのだろう。

核家族化が進んだ結果とも思える。

ぼくは、家族葬が増えるのはいい傾向だと思っている。

死んでからまで地獄の沙汰も金次第的な葬儀はいらない。

第一、死んだからと言って、みんながみんなその方の死を心から悼んでいるかというと、そうでもない。

“やっと…か”と生前の確執を思い返す人もきっといる。

何の根拠もないのだが、ぼくは故人になると生きている人間の心のうちくらいは見通せる、そういう能力がつくんじゃないかと思っている。

となると、そんな人に線香なんかあげられても故人も気持ちいいわけはなかろう。

だったら、ほんとうに自分の死を悼んでくれる家族だけで送ってほしい、はずだ。

もっとも、ぼくは家族葬の経験がない。

だから、実際やってみるといろいろ案に相違してということが起きるかもしれない。

でも、これまでのちゃんとした葬儀はいかにも大変かつ事務的であった。

金計算から香典返しまで次から次に息も切らずこなさないといけなかった。

長老たちはまるでお寺さんの回し者かという感じだった。

ま、それがこれまでのしきたりだったのだろうが、悼む気持ちなんか二の次になった。

すべてが終わって、ようやく一人になって嗚咽がつき上げてきた方も多かろう。

つい先ごろ、お隣の御夫婦が相次いでお亡くなりになった。

誰も住まぬ家はいかにも侘しい。

いろんなことがあったお隣の声が耳朶の奥底でよみがえる。

いずれは、わが家もそうなるのだろう。

もうじき、街路樹の桜並木が綺麗に色づく。

四季は巡り還っても、時はもう戻らない。











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この記事へのコメント

2015年03月21日 07:47
大親友が逝きました。家族葬でした。
私は家族ではありませんが、列席させて
頂きました。故人になった友はきっと
喜んでいたと思います。会社も一緒でし
たので奥様に元同僚達に連絡をと言いま
したら「やめてください」と言われてし
まいました。友には「これでいいよな」
と心の中で叫びました。身内、親戚だけ
の家族葬を私の時も希望します。
2015年03月21日 11:30
まずはブログ4周年、おめでとうございます(*^_^*)

私も、家族葬がいいと思います。たいして仲良くもない人にお義理で来てもらっても故人も嬉しくないし遺族もわずらわしいだけだし。
2015年03月21日 13:02
そうですよね、はぎさんのおっしゃるように故人が本当にそう願ったのかはわかりませんよね。
元同僚の方の中には、お悔やみが言えず残念な方もいらっしゃったかもしれません。
でも、奥さまがそう望まれたのだったら仕方ないと思います。
生前に希望を残しておくことは必要かもしれませんね。
2015年03月21日 13:05
キーブーさんにかかると、ぼくの言いたかったことはわずか1行ですんでしまうのですね。
そうです、そうです、つまりそういうことです。
男はめんどくさい、言い方しかできないですからね。
>たいして仲良くもない人にお義理で来てもらっても故人も嬉しくないし遺族もわずらわしいだけだし。
まことにそのことで終わりです。
2015年03月21日 19:09
家族葬がいいですね。
やはり、心からさようならをいいに来る人以外は、遠慮したいですね。
それでも、生前よくしてもらった人が亡くなり、後から葬式の話を聞くと、寂しい気持ちもしますね。難しいものです。
2015年03月21日 19:57
What's up?さん、>生前よくしてもらった人が亡くなり、後から葬式の話を聞くと、寂しい気持ちもしますね。難しいものです。…まったく同じ気持ちです。
そこが家族葬の一番の欠点なのかもしれませんね。
でも、皆さん、家族葬賛成派ということは、やはりこれまでのいかにも金がかりの葬儀には嫌気がさしていらっしゃるのでしょうね?
2015年03月21日 20:14
生前のうちに自らの葬儀の演出を
エンディングノートのような物に
書き記しておこうと思う今日この頃…
好きな曲をMP3音源で取り入れている、
i-podやスマホのプレイリストに
葬儀用としてBGMで終始流しておいて
ほしい曲の数々をそろそろ選曲して
おこうかと思い始めています。
あとは好きな花と
家族に近親者に送られれば…

亡母は生前、こんなことを
言っていたのを思いだしています。

「冠婚葬祭なんてアタシは
別にどうでもいい。
こういうのを豪華にやるのは
生きてる人間の見栄。
敢えていうなら、こういう席でも
設えないと滅多に顔を
合わせることもない遠い親戚達を
合わせてやる行為(好意)だと
アタシはそう思うね!」と。

故人の想い出を振り返りつつ
いつまでも話して居たい。
そう思って下さる方にだけ
送られたいというのが
私の素直な気持ちです。
したがって葬儀に際し
声を掛ける方のリストも要るなと。
「○○さん、亡くなってたんだ…」
私の場合、風の便りにでも
聴いてもらえればそれで充分と
思える方が大多数ですので。

ちなみにエンディングノートは
未だ存在していませんが
そろ々着手(PCに保存の可能性あり)し
娘にその存在を教えておこうと
そんなことを考えて始めています。
長くなり失礼いたしました<(_ _)>
2015年03月22日 09:27
小枝さん、長文のコメントありがとうございました。
ブログの方にアップされて、「コメントを兼ねてますので、ご訪問を」でも全然構いませんよ。
実は、ぼくは、エンディングノートを残しておくべき派でしたが、最近、あんまりいろんな思いを後世に残すのはよくないかもと思うに至りました。
演劇WSで、ぼくは余命数カ月の役をやった時、自分の書いたエンディングノートを読んだのですが、役柄上のことなのに“素直に書けないものだなぁ…”とつくづく思いました。
だから、事務手続き上の声をかけてほしい方リストとかはいいかなと思っています。
お母様の言葉は、まったくもって同感です。
親父の葬儀の時も思ったのですが、めったに合わない親戚のための葬儀になっているような気がしていました。
お葬式なのに酒飲みに来たとしか思えない方もいて。
>故人の想い出を振り返りつついつまでも話して居たい。
そう思って下さる方にだけに送られたい
まったくです。ぼくもそう思います。
このことについては、小枝さんとはゆっくりじっくり話し合ってみたい感じがします。

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