自作詩「3.11の禊ぎ」

東日本大震災から4年

今日まであの世もずっと忙しかった



思いがけなくも人生を中断させられた多くの死者たちは

無念の思いを神に告げた

天の暴挙を口々に非難した



黙って耳を傾けていた神は決断した

彼らの想いを、ひとひらの雪に変えて地上に降らせようと

死者たちはこぞって、その想いを雪にしたためた



東日本大震災で亡くなった1万6千名もの死者の想い

想いは多く、あの世の担当機関は忙殺された

4年かかってようやく、すべての処理が終わった

思いの丈は、富士山ほどにもたくさん積み上げられた




4年後の3月11日

ついにそのすべての想いが地上に届けられた

無数の雪片に変わって…



神はその雪の舞い降りる様をじっとご覧になっていた

人間たちはどこまで反省したか

どこまで悔い改めたか



こんなにも多くの想い

無念をのんで死に行ったものたちの言い残したこと

懲りぬ人間たちへのメッセージもいっぱい落ちていった



天からの禊ぎは終わった

3.11の禊ぎ




遠くに陛下のテレビからの声が聞こえる

その中を雪片たちはハラハラと舞い落ちていた




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この記事へのコメント

2015年03月12日 08:24
東日本大震災で亡くなった方々の想いを載せてひとひらの雪が舞い落ちる。

亡くなった方々の想いをひとひらの雪に、きれいにきれいに受け止めてあげたいものです。
2015年03月12日 08:29
寒い日でしたね!
あの日も寒い日でした。
まして冷たい海水が押し寄せ~流されていってしまった~多くの人々。無念でした。
合掌を再び・・・。鎮魂・・・。
また、いつ私たちに襲い掛かるかも知れない災害!
大きな天の力には逆らえないのかも知れないけれど、被害は最小にしたいものです。
2015年03月12日 15:00
昨夜のNHKの3.11の番組を
拝見し涙があふれました。

打ち砕かれた生への想い。
志なかばにして
打たれてしまったピリオド。

愛する者を残して逝かれた方々と
遺された方々の想いを鎮めんと
雪は舞い降りてくるかの様です。
ごろーさんが本詩に込めた心情
琴線にふれました…

痛(悼)みの共有を出来る自分で在り続けたい…
心から 想っています。

2015年03月12日 19:52
3.11の大震災で犠牲になられた方々のご冥福を改めてお祈りします。当日は雪の舞う寒い一日でしたね。

心のこもった素晴らしい詩を拝読させて頂きました。遺族の方々や避難生活をしている皆さんが、元の平和で安心して暮らせる生活に戻る事を切望します。
2015年03月12日 22:38
茜雲さん、ぼくは震災で死んでいった方たちがどんな思いを胸にしまわれて死んでいかれたのか、を想像します。
ありとあらゆる想いの中に、生き残った者たちへの尊いメッセージがあるはずです。おっしゃるように、>きれいにきれいに受け止めてあげ られればと切に思います。
2015年03月12日 22:43
ハイジママさん、そうですね。>冷たい海水が押し寄せ~流されていってしまった~多くの人々。無念でした。
その無念を今のわたしたちは、どれくらい受け止めているのでしょう。死者の声に耳を澄まして、その声を聞く。
原発再稼働などあり得ない選択だと思うのですが…。
2015年03月12日 22:54
小枝さんとは、どうも同じ番組を見ているような気がします。もっともこの詩はNHKのを見る前に作ったものですが…。アップした写真を撮っていた時、遠くから陛下の御挨拶の声が聞こえました。なにか、平成の玉音放送みたいな気がしました。日本人は少し天狗になっていると思います。言うほど平和国家でもないし、謙虚さを美徳とする国民でもなさそうです。先日の春の雪は、そんなメッセージに思えて仕方がありませんでした。
>痛(悼)みの共有を出来る自分で在り続けたい…
ぼくも心から そう想っています。
2015年03月12日 23:09
華の熟年さん。>遺族の方々や避難生活をしている皆さんが、元の平和で安心して暮らせる生活に戻る事 は、決してないでしょう。被害者が負った傷は被害者がずっと追い続けなければならないもののはずです。悔しかろうが、なんだろうが、そういうものです。でも、だからこそ、被害を受けなかったわたしたちがどうすればいいのかを真摯に考えなければいけないのだと思います。一度真っ白に塗り替えて、これからの新しい進路の在り方を問う。それが、4年後の春の雪のメッセージなんじゃないかと。

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