巨匠

外国人が知っている日本人の名前を現地に行って聞きだす番組があった。

どこの国だったが忘れたが、たしかトルコだったと思う、「東郷平八郎」というのがあった。

今の日本の若者だってそうとう怪しい名前である。

たまたまそんな話になった時、映画監督の名前になった。

ひとくちに外国といっても、広うござんすので一概には言えないのだろうが、やはりトップは「黒澤明」だろう。

そのあと、「宮崎駿」だ「山田洋次」だ、「小津安次郎」だ「伊丹十三」「ビートたけし」だと次々に名前は出てきた。

でも、その中で、「巨匠」と呼べる映画監督は誰なんだろうということになった。

そして、最近の映画界に巨匠と呼ばれる人材はほぼ絶滅しつつあるという結論に達した。

「巨匠」と呼ばれるには、作品的にも時代的にもとんでもない感を醸し出さないとそう呼ばれないらしい。

それは、そうかなと思う。

興行収入がとんでもない記録を作るとか…。

そういう意味では、田中将大の無敗神話はあと百年は語り継がれるだろう。

いずれ、無敗は途切れるだろうが、それでも十分すぎる記録として球界に燦たるものとして語られるだろう。

昭和30年代だったら、きっともう今頃から映画が作られ始めているだろう。

「無敗の大投手 田中将大物語」とか。

もちろんヒロインは里田まいちゃんで。

こんな話で食いついてくれるのはきっと団塊世代くらいしかきっといない。

「稲尾投手物語」

「川上哲治物語」

「土俵の鬼 若乃花物語」

「褐色の弾丸 房錦物語」

学校からの推薦映画で見に行ったものだ。

あんな映画でも十分心に何かを残して帰ってきた。

懐かしい。

そういうことでは、やはりわれわれ世代は素直に単純だったと思う。





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