手相-3

睡魔と家内のコメントで、再三にわたって中断を余儀なくされた手相話し。

これをもって、大団円とします。


さて、中国人女性の手を覗き込んだごろーさん。

なぜだか、ギクッとしたのであります。

まず、生命線が途中でキャプテンクックのかぎ針みたいになって、断線している。

それに全体がとても変わった手相で、線がバラバラ散らかったようになっている。

いわゆる普通の手相ではなかった。

“困った…なんて言おう”と思いつつ、この状況でやっと真剣に、手相の勉強をしようと悔い改めていた。

長い沈黙にルイちゃんがしびれを切らして、その中国の女の子にちゃんと相談しろみたいなことを言った。

客も帰ったからその子の相談に乗った。

まぁ、要するに、中国に婚約者がいるが田舎の人なので貧乏な生活を余儀なくされそう。

そんな中、日本人に求婚されたから迷っているみたいな話だった。

でも、どうも、その日本人は誠実な男ではなさそうである。

大体こういうものは、お金持ちを夢見て結婚しても早晩うまく行かないというのが相場である。

だから、そう伝えた。

それで、唯一そうじゃないかと思ったことを口にした。

「あなた、幼い頃死んでもおかしくないようなことを経験した?」

すると、その子は大きく目を見開いて、ボロボロ泣き出した。

10歳の時に、列車事故に巻き込まれて父と兄を亡くし、自身も瀕死の重傷を負ったというのだ。

深夜の人生相談は、ほぼ明け方近くまで続いた。

こうして、ぼくはそのお店ではゆるぎのない手相占いの先生の地位を確立した。

しかし、そうなると偽物は辛い。

そこで、その頃やたらと手相の本を買ってきて、勉強した。

しかし、メッキは所詮メッキで地金がホンモノに変わるほどのことはない。

いいことだったら、占ってそうなったら威張れる。

でも、悪い線をどう伝えればいいかとなると難しい。

ラブラブで幸せいっぱいの娘に、「離婚線が出ているからやめなさい」とは言えない。

まして、それが当たったからといって、“ほらね。言わんこっちゃない!”とも言えない。

占われている方も“あなた、事故で瀕死の重傷を負います”と言われても対処の方法もない。

そういう線が本当に出るというのだったら、今回の震災で犠牲になった方たちはみんなそうだったことになる。

だったら、誰か手相見が気がつくはずだ。

手相が当たると言ったって、その程度の確率ということだ。

つまり、当たるも八卦、当たらぬも八卦なのである。

占いなどまともに信じるものではない。

未来を知って、人はどれくらい為になる行動を取れるのかも、…甚だ疑問である。



そんな事言いながら、また久々に手相の本を買ってきて読んでいる。

何なのだろうと自分でも思う。

そう言えば、NHK関連の友人が地名のうんちく話を並べ立てて、ポツリとこう言った。

「知識をひけらかすって楽しいですよね」。

手相も実はその楽しみなのかなとフッと思った次第である。









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