がまがえる(蝦蟇蛙)

本日、頼まれていた企画書を家にこもって書いた。

外は、終日、強い雨が降っている。
雨音を聞きながら、パソコンの前に座ったがどうにも頭が回らない。
何かが材料的に足りないから思考回路が停滞現象を起こしている、長年の経験でそう思った。
その足りない何かがつかまえ切れると突然サラサラ書き出せる。
書きだせば早いからしばし、黙考する。

幸い、家内と娘は連れ立って、映画「ブラックスワン」を観に行っている。
家の中は雨音に包まれて、企画書制作にはもってこいの静寂が支配している。
ところが、いろいろ思案してみるもののどうにも今日は勝手が悪い。
ピリッとも浮かんでこないのである。
そうなるとなぜだか軽い睡魔が襲ってくる。

静寂の中で睡魔と闘いながらつまらぬことを考える。
「あれっ!お約束って今日まででしたっけ?いやぁ、明日だとばかり勘違いしてました…」。
そんなんで、許してくれないよな…。やっぱ、だめか…。

そんな事を思っていたら、なんだか変な音というか声が外から聞こえる。
牛みたいな、壊れたいびきみたいな…。
なんだろうと思って、傘をさして庭に出てみた。

聞こえてきたらしいところを覗き込んだら、変なモノがゴソッと動いた。
ちょっとビビって、尻込みしたが、もう一度覗き込んでみた。

結構な大きさのガマガエルだった。
“はぁ、がまがえる?こんなところにもいるのか…”、むしろ新鮮な驚きだった。

“おめぇ、勝手にオレのこと見んなよ…!”みたいな感じで、そいつはお隣との垣根の方へのそっと隠れて行った。

台所の食卓に置いてあったお稲荷をいくつかほうばって、再び二階に上がってパソコンに向かった。
そうだよ!この企画って元々理屈ばっかりで意外性が全くないからつまらないんだ。
思考が流れ出した。がまがえるは、ヒントをくれるためにやって来てくれたんだと思った。
そこからは本当に早かった。

ツイッターにジャーさんが「企画書…木を描く書」みたいなくだらないダジャレを書いていた。
その悪ノリに乗って、表紙に木を描いて飾った。
意外に良い感じの挿絵になった。

夕方、完成品を添付して送った。
担当のSくんが「バッチリです。ありがとうございました」と電話してきてくれた。

Sくんにガマガエルの話をしようかどうしようか迷ったけど、結局、止めた。

「思考の年輪を重ねるから表紙が一本の樹ですか…、なるほどねぇ」
Sくんが勝手に感心してたが、こっちも黙って聞き流した。



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この記事へのコメント

2011年06月02日 17:45
私の父いわく、庭に現れるがまがえるは土地の主であり家を守ってくれる守り神なのだそうですよ。

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